南あわじの豚熱感染、全698頭の焼却・埋却処分完了

豚熱が確認され、養豚場で始まった殺処分の様子=22日、南あわじ市内(兵庫県提供)

 兵庫県は31日、豚熱(CSF)の感染が確認された南あわじ市の養豚場で、飼育されていた全ての豚計698頭の焼却・埋却を終えたと発表した。県は感染を確認した7月22日から殺処分を始め、28日に完了。焼却炉に入る子豚は焼却、それ以外の豚は同市内の公有地で埋却を進めていた。

 併せて県は、22日に設置した豚熱対策本部を廃止し、警戒本部に切り替え。淡路県民局洲本農林水産振興事務所に設けていた相談窓口も閉鎖した。

 県内の養豚場での豚熱感染は1989年に上月町(現佐用町)で確認されて以来、34年ぶりだった。 (三宅晃貴)

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