旅行の間にフル充電 伊丹空港駐車場にEV充電用コンセント184基整備へ 関西エアポートなど

大阪空港の駐車場に導入される予定のEV用コンセントを使った充電のデモンストレーション=大阪府豊中市蛍池西町3、大阪空港

 関西エアポートと電気自動車(EV)向け充電サービスを手がける「ユビ電」(東京)は1日、大阪(伊丹)空港の駐車場に、EV充電用コンセントを184基導入すると発表した。空港駐車場への導入台数では国内最大規模という。2024年初頭のサービス開始を目指す。

 ユビ電が経済産業省の補助金を得て整備する。南北にある立体駐車場のうち、駐車場予約サービスが利用できる計184区画にコンセントを設置する。

 12時間の充電で約250キロメートル分の走行が可能で、旅行などでEVを同空港に駐車している間にフル充電できる。ユビ電の専用アプリをスマートフォンにダウンロードすれば、充電から料金精算まで一連の手続きをアプリで済ませることができるという。

 関西エアポートの西尾裕専務執行役員は「空港は長時間駐車される方が多く、利便性の向上や環境へも配慮した取り組み。将来的に、運営する3空港での展開も考えていきたい」と話した。(赤松沙和)

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