男体山で「登拝祭」 夜間登山は4年ぶり解禁

厚い雲で見えないながらも、御来光に向かって万歳する登山客たち=1日午前4時55分、男体山山頂

 奥日光の日光二荒山神社中宮祠で「男体山登拝講社大祭(登拝祭)」が始まり、1日は中心行事である男体山(2486メートル)の夜間登山が4年ぶりに解禁され、約700人が山頂を目指した。夜間登山は6日も実施する。

 午前0時に男体山へ通じる登拝門が開かれると、待っていた登山客が日光二荒山神社のご神体である霊峰の頂へ向け出発。午前2時4分に山頂一番乗りの男性が現れると、夜明け前までに続々と登山客が到着した。

 しかし、日の出時刻の午前4時46分は周辺が雲で覆われ、御来光を見ることができなかった。それでも、午前5時前に登拝祭を祝う万歳が行われ、すがすがしい登山客の表情が見られた。

 同僚と一緒に登った宇都宮市下岡本町、会社員生井大暉(なまいだいき)さん(29)は「昼とは違い、どんな景色が見られるだろうかとワクワクして登った。御来光は見られなかったが、また挑戦したい」と笑顔で話した。

厚い雲で見えないながらも、御来光に向かって万歳する登山客たち=1日午前4時55分、男体山山頂

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