迫力の火扇、堂々の行列 弘前ねぷたまつり開幕 「ヤーヤドー」勇ましく 青森県

大小32台が出陣、4年ぶりに新型コロナによる制限がなく開幕した弘前ねぷたまつり=1日午後8時40分、弘前市土手町

 青森県弘前市で1日、弘前ねぷたまつりが開幕し、明かりをともした火扇の列が夜の城下町を照らした。午後7時、津軽情っ張り大太鼓を先頭に組ねぷたと扇ねぷた計32台が出陣。はやしや「ヤーヤドー」のかけ声が響き渡る中、迫力ある火扇が悠々と中心街を練り歩いた。真夏の城下は約27万人(まつり本部発表)と、昨年に比べ3倍以上の人出で大いににぎわった。

 初日は土手町コースで審査運行を行った。沿道を埋めた観衆はねぷたが迫るたび歓声を上げ、大きな拍手を送った。家族4世代で訪れた弘前市の山田姫奈ちゃん(9)は「最高に楽しい」と笑顔。母・唯奈さん(32)、祖母・真奈美さん(52)、曽祖母・五十嵐みきさん(74)は声援などの解禁を受け、「弘前の伝統ある本来の夏の姿が戻り、『じゃわめいている』」と口をそろえた。

 2日は32台のねぷたが出陣する。2日間の運行による審査結果は同日夜、発表される。

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