県内7月暑かった 富山、史上2番目

  ●平均27.7度

  ●熱中症搬送216人、5年で最多

 気象庁は1日、7月の平均気温が平年を示す基準値(1991~2020年の平均)を1.91度上回り、統計を開始した1898(明治31)年以降で最も高くなったと発表した。富山県でも、富山市の7月の平均気温が27.7度と、7月の平均気温としては観測史上2番目に高くなるなど、記録的に暑い夏となっている。

 富山地方気象台によると、高岡市伏木の今年7月の平均気温は27.2度で、1885年の統計開始以降3番目に暑い7月だった。富山市の7月の平均気温は1939(昭和14)年の統計開始以降、2018(平成30)年の28.1度が1位となっている。

 日最高気温が35度以上となる猛暑日は、富山市中心部で8日、高岡市伏木で5日を観測。熱帯夜も多く、日最低気温が25度以上の日は富山市9日、高岡市伏木8日だった。

 熱中症警戒アラートが10回出され、多くの人が搬送された。県によると、県内で7月1~30日に熱中症疑いで搬送された人数(速報値)は216人で、前年同期比37人増。過去5年では最多だった。

 富山地方気象台によると、7月上旬の県内は梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多かったが、中ごろから高気圧に覆われて晴れの日が多くなり、平均気温は高く、日照時間は多くなった。

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