150年の歩み振り返る 三本木小(青森県十和田市)、資料室を開放

三本木小の150年の歩みを物語る、貴重な資料が並ぶ「杉の子資料舘」

 青森県十和田市の三本木小学校(原田克人校長)は創立150周年の記念イベントの一環として、同校にある資料室「杉の子資料舘」を卒業生や地域住民らに開放している。創立間もない明治期の写真や大正・昭和期に校内で使われた設備、歴代の児童による文集など貴重な資料がめじろ押しで、同校の150年の歩みを振り返ることができる。

 150周年の記念誌を作るため資料室を訪れた同校PTAの会員らが、貴重なものが多数残っていることに驚き、学校側に開放を提言した。

 資料室には歴代校長の肖像画や写真のほか、戦前の卒業式の祝辞、大正時代の電話機、昭和30~40年代に使われていた石炭ストーブなどがずらりと並んでいる。歴代の文集は、訪れた保護者から「自分の作文が載っている」と懐かしむ声が上がっているという。

 同校OBで卓球の元世界チャンピオン・河野満氏が寄贈した、日本代表のユニホームやラケットなども展示している。

 資料室を訪れた同小2年の野村直人君は「(大正時代の)電話が、今のスマートフォンと全然違って驚いた」と話した。

 資料室は、土日祝日や大きな行事のある日を除いて随時開放している。事前に同校(電話0176-23-7178)への予約が必要。

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