寺子屋で夏休みの宿題サポート 栃木のボランティアが開催 児童ら課題に取り組む

学生ボランティアにアドバイスをもらいながら図工の課題を進める子どもたち

 【栃木】学習支援などを行う地域ボランティア「皆川地域アシストネット本部」は31日、小中学生の夏休みの宿題をサポートする「みながわ寺子屋」を皆川公民館で開いた。

 江戸時代に文字の読み書きなどを教えていた寺子屋をイメージし、地域住民と子どもとの交流を図りながら、自主的な学びにつなげることを目的に昨年に引き続き企画した。地域ボランティアや学校教職員ら約20人が講師となり、皆川城東小の児童と皆川中の生徒計64人が参加した。

 子どもたちは習字や作文、ドリルや図工など各自取り組みたい課題の教室に分かれて約3時間半、講師に分からないところを質問したり、作文のテーマを一緒に考えたりした。

 皆川中3年大橋真奈(おおはしまな)さん(14)は「中だるみする時期だったので良い機会だと思って参加した。疑問点をすぐ確認できるので1人でやるよりはかどった」と笑顔を見せた。

 同団体の地域コーディネーター鈴木加織(すずきかおり)さん(48)は「子どもたちが平等に学べる機会を提供し、教育の格差を解消できれば。回数も増やしたい」と話した。

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