宮下青森県知事、「県民対話集会」を21日スタート 初回はつがる市

記者会見で、県民対話集会の概要などについて説明する宮下知事=2日午前、県庁

 宮下宗一郎知事は2日の定例記者会見で、知事自ら青森県民の元に出向く「県民対話集会」を21日にスタートさせると明らかにした。初回はつがる市で、つがるにしきた農協の関係者や農業者ら十数人から意見を聞く。秋以降は県内各地で毎週開催したい考えで、知事は「対話の中から政策のヒントを得て、それを実現、実行していく流れをつくりたい」と語った。

 開催場所は、県内の各種団体・グループ、職場などから希望を募る。宮下知事は今年3月にむつ市長を辞職して以降、各地で対話型の集会を開き、知事選に向けた政策・公約を練り上げた経緯がある。

 宮下知事は「直接話を聞くことで政策に魂が入っていくと思う。参加者が意見を出しやすいように、アットホームな雰囲気で開催できれば」と語った。

 会見ではこのほか、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定人数)を2に近づけるための政策を立案する「こども未来県民会議」の第1回会議を、9月10日に青森市内で開くと発表した。会議のメンバーは10人程度で、うち6人程度を公募で選ぶ。

 公募期間は8月3~16日。応募の必要書類などは3日午前9時に県庁ホームページに掲載する。宮下知事は「この分野に関心があり、意見がある方はぜひ参加してほしい」と呼びかけ、公募以外のメンバーは既にある「県子ども・子育て支援推進会議」の推薦などを受けて選抜するとした。

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