青森ねぶた祭実行委員会は、今年の祭りの人出について、人工知能(AI)が沿道の画像を解析して集計したデータを基に発表する。これまでは定点映像や目視などから推計値として人出を集計していた。今年は試験運用の位置づけだが、関係者は「より実数に近づく可能性がある」と期待を寄せている。
集計作業に協力するNTT東日本青森支店によると、投光器付きの台車に載せたウェブカメラ2台が移動しながら沿道の両サイドを撮影し、リアルタイムでクラウドに送信。AIが画像を解析して人物を検知し、人数を集計する。自動的に計測できるメリットがある一方、雨天時に傘などを使用されると検知の精度が下がる可能性があるという。
人出は昨年まで、その日のうちに発表されたが、今年は集計データを基にするため、翌日午後にずれ込む。
実行委事務局を務める青森観光コンベンション協会の六角正人専務理事は「人数を全て把握できるとは思っていないが、正確性という意味では近くなる。まずは今年やってみたい」と述べた。