「何も変わっていない…」土石流被災者が集まり“最後の月命日” 9月には警戒区域解除=静岡・熱海市

2021年7月の静岡県の熱海土石流災害の発生から2年1か月となった8月3日、被災者らが月命日に集まるのは最後となる黙とうを捧げました。

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強い日差しが降り注ぐ中、被災者らは土石流が発生した午前10時半にあわせて黙とうを捧げました。

被災地では、警戒区域の解除に向けてライフラインの整備が進んでいるものの、被災者は複雑な思いを抱えています。

<被災者 太田かおりさん>
「亡くなられた方が家族のもとに帰られたのはよかったと思いながら、(亡くなった方に)伊豆山がこんなによくなったと、いいたいけど何も変わっていない。(伊豆山が)元の姿を取り戻せるようにがんばって私たちががんばっていかなきゃいけないと改めて思いながら手を合わせました」

被災者らが毎月続けてきたこの場所での月命日の黙とうは、9月に警戒区域が解除されることから、3日で最後になるということです。

また、3日午後8時過ぎからは、伊豆山港で4年ぶりの花火大会が予定されていて、土石流災害で犠牲になった28人の方々へ慰霊の気持ちを込めた花火が打ち上げられます。

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