大田原で4年ぶり与一まつり 勇壮に武者行列 5日はU字工事も登場

4年ぶりに行われた武者行列で練り歩く子どもたち=4日午後5時25分、大田原市中央2丁目

 弓の名手、那須与一(なすのよいち)をたたえる「第40回大田原与一まつり」が4日、4年ぶりに栃木県大田原市中心街で始まった。目玉の一つ「武者行列」では、甲冑(かっちゅう)姿の小学生ら約130人が勇壮に街を練り歩き、「夏の陣」復活ののろしを上げた。

 祭りは、ほら貝の音が響く中、相馬憲一(そうまけんいち)市長が一番太鼓を打ち鳴らし開幕。「大いに楽しみましょう」と声を張り上げた。

 武者行列は、大田原中出身でプロ野球ヤクルト元監督の真中満(まなかみつる)さんが与一公に、大田原ふるさと大使のK-1選手蓮実光(はすみひかる)さんが那須十郎(なすじゅうろう)に扮(ふん)して登場。少年少女武者を引き連れ、会場の栄町・荒町・上町商店街通りを約1キロ、堂々と行進した。

 参加した同市羽田小6年大野翔誠(おおのしょうせい)君(11)は「甲冑はすごく重かった。たくさんの人に見られて少し恥ずかしかったけど、楽しかった」と笑顔だった。

 夜の部では、大田原与一音頭に合わせた恒例の流し踊り「与一踊り」に加え、合併前の旧3市町村(大田原市、黒羽町、湯津上村)で親しまれてきた三つの盆踊りも披露された。

 5日も午後4時45分から武者行列を行う。(問)実施本部090.3226.8641(同日のみ)。

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