きらめく水面にゆらゆら 足利で「ナガレコウホネ」見頃

矢場川でかれんに咲くナガレコウホネ

 【足利】市民団体「矢場川の清流を守る会」が活動拠点としている、羽刈町の「こぶな村」を流れる矢場川で、県版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されているスイレン科「ナガレコウホネ」が、かれんな花を咲かせている。

 ナガレコウホネは、本県のみに生息する「シモツケコウホネ」と在来種「コウホネ」の雑種。同会によると、1968年ごろから川の汚染で花が咲かなかったが、同会の活動で清流が復活して15年ほど前に再び咲き始めたという。花は8月中旬まで楽しめる見込み。

 26日は強い日差しを受けてきらめく水面に、黄色く愛らしいコウホネの花が揺れていた。同会会員の同所、主婦早川勝江(はやかわかつえ)さん(81)は「散歩などで通る人がきれいだと言っているのを聞くとうれしくなる」と目を細めた。

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