石川県内は4日も猛烈な暑さが続いた。小松で36.6度を記録したのをはじめ、輪島36.1度、金沢35.4度など11観測地点中6地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。連日熱中症警戒アラートが発表される暑さにいしかわ動物園(能美市)の動物も日陰で過ごす時間が増えている。
屋外展示場は強い日差しが照り付け、人気のホワイトタイガーやライオンは岩陰でゴロゴロして過ごす。暑さに弱いヒョウなどの展示場には屋根に日よけを設置。空調の効く寝室と行き来できるよう対策を講じており、担当者は「知恵を絞り動物の体調管理に万全を期したい」と話した。
猛暑の影響は来園者数にも出ている。7月は1万285人と前年同期の6割程度まで落ち込んだ。屋内施設で冷房、屋外ではミストシャワーを稼働させているものの、担当者は「これだけ暑いと来園者はがくっと減る」とお手上げだ。
●熱中症16人搬送
県内各消防によると、4日は少なくとも10市町で16人が熱中症の疑いで救急搬送された。能美市の60代女性が重症の見込み。金沢地方気象台は、5日も熱中症の危険性が極めて高くなるとして警戒を呼び掛けた。