【那須烏山】市内の主婦らでつくる市婦人会はこのほど、多世代が交流できる場をつくろうと、地域食堂「たんぽぽ」を烏山公民館で初めて開いた。同会などによると、市内には現在、地域食堂や子ども食堂がない。たんぽぽは10月まで毎月1回開く予定で、同会の小堀恵美子(こぼりえみこ)会長(72)は「高齢者の“孤食”の問題もある。地域住民の誰もが来られる場にしたい」と意気込み、第2回以降の参加を呼びかけている。
初回は市内の親子ら30人が参加した。烏山高ボランティア部員のアイデアを参考に、婦人会員や市内のボランティアらがサラダそうめんとフルーツポンチを提供。食後はフルーツバスケットなどのゲームで、子どもたちと同部員らが交流した。
祖母やきょうだいと参加した烏山小6年本多陽希(ほんだはるき)君(11)は「そうめんがおいしかった。夏休みの宿題を高校生から教えてもらいたい」と楽しげだった。
婦人会や市社会福祉協議会によると、市内では過去にNPO法人が子ども食堂を開いたことがあったが、現在はない。
婦人会は、新型コロナウイルス禍で希薄化した地域の多世代交流を広げようと地域食堂を企画。「子どもたちにとっては家でも学校でもない居場所に、高齢者にとっては地域と関わる場にしたい」としている。
次回は今月19日正午から。参加費は小学生以下100円、中学生以上300円。(問)小堀会長090.4840.5658。