ビール造り、間近で インフルエンサーら、ホップ収穫し仕込み見学

ビールの仕込み作業なども見学したツアー=天童市・湯坊いちらく

 「生ホップビール造り体験ツアー」が4日、天童市と白鷹町で行われた。影響力が大きい交流サイト(SNS)の発信者「インフルエンサー」らが、本県でビールの原料として欠かせないホップの収穫を体験し、ビールを仕込む様子を見学した。

 ビール醸造所「天童ブルワリー」を運営する旅館業の一楽荘(天童市)などが企画した。日本と台湾から約10人が参加し、午前中は白鷹町山口のホップ畑で収穫を体験。槌谷謙滋郎さんが契約栽培とは別に育てている、香り高いアメリカンホップ「カスケード」と「センテニアル」を計20キロ収穫した。

 一行は天童市の旅館「湯坊いちらく TENDO SPA&BREWERY」へと移動し、旅館の社員が採れたての生ホップをミキサーで粉砕し、麦汁に漬け込む様子を見学。ホップで香りを付ける前後で麦汁を飲み比べ、変化を楽しんだ。

 この日仕込んだビールは、DMC天童温泉が主催するオクトーバーフェスト(9月30日、10月1日)で提供される。都内から参加したイラストレーター久保沙織さん(35)は「ホップを漬け込んだ麦汁は、華やかな香りで飲みやすくなっていた。どのようなビールが完成するのか楽しみ」と語り、完成が待ち切れない様子だった。

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