明るい未来を願う 子どもたちの大型絵画11点 長崎・爆心地公園でキッズゲルニカ

国内外から集まったキッズゲルニカ。ウクライナの子どもたちの作品も(左から2点目)=長崎市

 平和への願いを込めた子どもたちの大型絵画を飾る「平和の祈りキッズゲルニカinながさき~国際子ども平和絵画展~」が6日、長崎市松山町の爆心地公園沿いの川で始まった。31日まで。
 反戦壁画を代表するパブロ・ピカソ作「ゲルニカ」と同じ縦3.5メートル、横7.8メートルのキャンバスに世界各地の子どもが描くプロジェクト。長崎親善人形の会「瓊子の会」(山下昭子会長)が2007年から毎年夏に開き17回目。県内の子どもたちが制作したのは今回を含め83点となった。
 今年は国内外の11点を川の両岸の斜面に掲示した。このうち、ロシアによる侵攻で甚大な被害を受けたウクライナ・ブチャ市から届いたのは、レフコ・レヴツキー子供芸術学校の小中学生約50人による作品で、題名は「子どもの目を通して見える平和」。人々が協力してウクライナの大地を支え、花が咲き乱れる明るい世界を表現した。
 山下会長は「9日の平和祈念式典を訪れた外国の方々にも見てもらいたい。子どもたちが平和の思いを発信していることを世界の皆さんに知ってほしい」と話した。

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