夏の風物詩「長崎夜市」始まる 大提灯川面を照らす

中島川の中央には大提灯が飾られた=長崎市

 長崎県長崎市中心部の中島川沿いで5日夜、夏の風物詩「長崎夜市」が始まり、家族連れや浴衣姿の若者らでにぎわった。6、19、20日も開催する。
 住民のつながりを深め、活性化しようと自治会青年部などでつくる実行委が2006年に始めた。新型コロナウイルス流行による中止や規模縮小を経て、4年ぶり通常開催に。焼き鳥や綿菓子など20の露店が並んだ。
 午後6時、カウントダウンで大提灯(ちょうちん)(高さ2メートル、幅1.5メートル)2基が点灯。眼鏡橋周辺の両岸につるした約200個の提灯が川面を照らし、幻想的な雰囲気に包まれた。この日は昭和歌謡や二胡(にこ)演奏もあり、来場者は手拍子で楽しんだ。
 家族3人で訪れた同市竹の久保町、パート従業員、熊千寿さん(42)は「子どもが生まれてから初めて来た。にぎわいがあって懐かしい」と話した。

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