今夏のマーケットで上田綺世を獲得したオランダ・エールディヴィジのフェイエノールト。
かつては小野伸二が所属していたことでも知られ、オランダではアヤックス、PSVと並んで「ビッグ3」の一角として評価されている名門クラブだ。
今回はそのフェイエノールトに近年所属した「伝説的ストライカー」を5名ピックアップしてみよう。
ヘンリク・ラーション
フェイエノールト所属:1993~1997
所属した他の主なクラブ:セルティック、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドなど
国籍:スウェーデン
現在:指導者
のちにセルティックでクラブの歴史上最高クラスのレジェンドとなるスウェーデン代表FWヘンリク・ラーション。ヘルシンボリから1993年に加入し、それからオランダとスコットランドで長く活躍した。
またベテランとなってからバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドに移籍してスーパーサブを務めるなど異色のキャリアを歩み、40代になってもスウェーデンリーグで2回現役復帰したりと話題に事欠かなかった。
ヨン・ダール・トマソン
フェイエノールト所属:1998~2002、2008~2011
所属した他の主なクラブ:ヘーレンフェーン、ニューカッスル、ミランなど
国籍:デンマーク
現在:ブラックバーン・ローヴァーズ監督
小野伸二がフェイエノールトでプレーしていた際のストライカーとして知られるデンマーク代表選手。日韓ワールドカップを終えた後にACミランへと移籍していった。なお、日本で大きな話題になった難聴の少年とのエピソードについてはトマソン自身が「全く知らない」と明かしている。
その後シュトゥットガルトとビジャレアルを経て2008年にフェイエノールトへと復帰し、2011年に現役引退するまで所属していた。その後はエクセルシオールでアシスタントコーチとなり指導者の道へと進み、現在はブラックバーン・ローヴァーズの監督を務めている。
ピエール・ファン・ホーイドンク
フェイエノールト所属:2001~2003、2006~2007
所属した他の主なクラブ:NAC、セルティック、ノッティンガム・フォレスト、フィテッセ、ベンフィカなど
国籍:オランダ
現在:解説者
193cmの巨体と正確なフリーキックを併せ持った稀有なFW。2001年にフェイエノールトへ加入して2シーズンで62ゴールを奪った。そしてフェネルバフチェとNACを経て復帰し、1年半を過ごして現役引退した。
オランダ代表でも1998年ワールドカップ、EURO2000、EURO2004に出場するなど46試合で14ゴール。強烈なライバルが多かったためにクラブチームほどの実績はないが、同国の歴史上有数の名ストライカーといえる。
ロビン・ファン・ペルシー
フェイエノールト所属:1999~2004、2018~2019
所属した他の主なクラブ:アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、フェネルバフチェ
国籍:オランダ
現在:フェイエノールト アシスタントコーチ
フェイエノールトの下部組織出身のファン・ペルシー。最初にプロとなったときは左利きのウインガーであり、むしろワガママにボールを持ちたがるドリブラーだった。しかし2004年にアーセナルへと移籍した後、アーセン・ヴェンゲル監督の下でストライカーにコンバートされた。
そしてマンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグを制覇し、オランダ代表のエースとして活躍したあと、2018年にフェイエノールトへと復帰。衰えぬ得点力を見せつけ、そして現役を引退した。ちなみにファン・ホーイドンクとは現役中から不仲であることで知られる。
ロイ・マカーイ
フェイエノールト所属:2007~2010
所属した他の主なクラブ:デポルティーボ・ラ・コルーニャ、バイエルン・ミュンヘンなど
国籍:オランダ
現在:指導者
デポルティーボ・ラ・コルーニャではあの伝説の『スーペル・デポル』でディエゴ・トリスタンやワルテル・パンディアーニらとFWを争ったマカーイ。その後バイエルンに移籍してエースとして活躍し、31歳になってからフェイエノールトでプレーした。
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ファン・ニステルローイやパトリック・クライファート、ジミー・フロイト・ハッセルバインクなど世界屈指のFWが並んでいた当時のオランダ代表では活躍できなかったが、世界屈指の点取り屋として評価されたストライカーである。