マイナ問題はどうなっている? 吉川の一日市長、現場で積極質問 「多くの仕事」で市を支える存在を実感

担当者から業務の説明を受ける右から本田るくさんと立原佑都君

 埼玉県吉川市内の小学生2人が4日、一日市長に就任した。今年選ばれたのは、関小学校6年生の本田るくさん(11)と北谷小学校6年生の立原佑都君(12)。毎年、小学校と中学校を交互に輪番制で実施し、今年で27回目となる。

 委嘱式を執り行った後、職員に案内され庁内を見学。各課の担当者から業務内容の説明を受けた後、2人は「マイナンバーの問題はどうなっているのか」(市民課)、「農業の課題は何か」(農政課)など積極的に質問した。模擬決裁も体験し、インクルーシブ公園を整備している三郷市の現場視察も行った。

 その後、中原恵人市長と会談し、まちの課題にどう対処し、税金をどう使うかを考えることが市長として重要な役割の一つだと説明を受けた。さらに「まちの未来を皆で創っていくやりがいがある。ぜひ、未来の市長になってくれたらうれしい」と2人に期待を寄せた。

 立原君は「1日体験したことで、職員の人たちがどれだけ多くの仕事をこなし、苦労してくれているのかが分かった。これだけの人のおかげで吉川市が成り立っているのだと実感した」と感想を述べた。本田さんは「一つ一つの仕事を全力でやっていることが分かり、まちのさまざまなことを取り決めているのがすごいと思った」と語った。

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