京都の山中で「ツタが絡まり動けない」高齢女性を発見、診療所長らに感謝状

行方不明者の発見に貢献した石野さんと永浜さん、上辻団長(前列右から)=伊根町日出・町コミュニティセンターほっと館

 京都府警宮津署は京都府伊根町亀島の山中で行方不明になった高齢女性の発見に貢献したとして、伊根診療所長の石野秀岳さん(49)と、町消防団の上辻亮団長(57)に感謝状を贈った。

 女性は7月6日午前、家族と墓参りに出かけ、家族が目を離した隙に1人で山中に迷い込んだとみられ、家族が捜索していた。

 石野さんは仕事から帰宅後、警察と消防団の捜索活動を知った。隣に住む永浜きみ枝さん(82)に「山から声が聞こえる」と教えられ捜索に加わった。午後8時ごろ、大声で呼びかけると返事があり、山の斜面でツタに足を絡ませ動けなくなっていた女性を発見した。女性はかすり傷を負ったが、無事だった。

 8月1日に同町日出の町コミュニティセンターほっと館で開かれた贈呈式で、松居寛署長は「迅速な対応が求められる中で協力いただき、短時間で発見できた」と感謝した。石野さんは「人命を助けることができ、ほっとした」と話した。

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