【台風情報】“ダブル台風”の影響で観光地からは不安の声が… 「キャンセルが入った」「自然相手だからやむを得ない」 台風7号の影響も懸念

台風6号の影響で、東海地方でも10日にかけて大雨になる見込みです。週末からは台風7号の影響も予想され、この「ダブル台風」にこの地方の行楽地でも不安の声が聞かれました。

降り始めから、9日午後4時までに降った雨の量は、三重県の大台町で479ミリ、尾鷲市で302.5ミリで、東海地方は10日の明け方にかけて大雨が続く恐れがあります。

三重県南部の熊野市では…

(矢野司記者)
「午後1時半すぎの新鹿海水浴場に来ています。例年この時期はたくさんの海水浴客で賑わうこ美しいビーチなんですが、9日は台風の影響で遊泳禁止になっています」

水がきれいなことで知られる新鹿(あたしか)海水浴場。例年、この時期は奈良方面や名古屋方面から、大勢の海水浴客が訪れますが、台風6号の接近に伴って波が高くなっているため、9日は「遊泳禁止」に。海水浴客の姿はありませんでした。

いつもなら、100から200ものテントがビーチを埋め尽くすそうですが…

(新鹿観光協会・堀後伸司会長)
「9日も朝からテントが雨でつぶれた。水がたまって風が吹いてつぶれる。これはやむを得ない。自然相手だから」

海水浴客に焼きそばやかき氷を提供している店で話を聞くと…

(店の経営者)
「(9日は)車の通りが少ないです。人通りがないと打撃だと思います。台風があったら(お盆の営業は)無理かもしれない」

一方、岐阜県の観光地では…

(大野和之記者)
「岐阜県郡上市に来ています。観光客はいますが、時折風が強く吹いて雨がパラつくこともあります」

7月15日から郡上おどりが始まった岐阜県郡上市。郡上おどりが去年11月にユネスコの無形文化遺産に登録されてから初めての開催で、8月13日からは4日間の「徹夜おどり」が4年ぶりに通常開催される予定ですが、ホテルで話を聞くと…

(ホテル郡上八幡・予約担当 加藤千尋さん)
「若干キャンセルの問い合わせがあり、数件キャンセルが入りました」

待ちに待った徹夜おどりの通常開催で書き入れ時のはずが、すでにキャンセルが
出ているとのこと。さらに来週、台風7号が東海地方にも近づくと予想される中、ホテルとしての台風対策も進めなくてはなりません。

(ホテル郡上八幡・予約担当 加藤千尋さん)
「水の用意とか懐中電灯・備品セットを確認している。これからがちょっと心配です」

時折、風が強く吹く中で訪れた観光客は…

(観光客)
「郡上おどりは全国的に有名なので、できる限り開催していただきたいですが、天候・安全が第一なので」

(警備員)
「8日より(観光客が)少ない感じがします。暑くないのがせめてもの救い。(郡上おどりが)無事に開催されることが唯一の願いです」

運営委員会によりますと、今後の郡上おどりの開催について、台風による大雨など天候の悪化が予想される場合は「交通への影響なども考慮して総合的に判断する」ということです。

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