「青方の七夕祭」にぎわう 郷土の風習を継承 新上五島町

かき氷をもらいに来た子どもたち=新上五島町、青方商店街

 長崎県新上五島町青方郷の青方商店街つばき通りで6日、「青方の七夕祭」が開かれ、多くの親子連れらが訪れた。
 同郷では、旧暦の7月7日に近い8月6日朝から15日朝まで七夕飾りをして、お盆に先祖を迎える。その風習を継承しようと、約10年前から同町商工会女性部青方支部が中心となって活動している。
 昨年からは同郷青年団「あおかもん」(土山翔平団長)が「みんなが集まるきっかけになるのであれば」と、力仕事や交通整理に協力している。
 商店街の店先の軒下に、ササや折り鶴をつなげた飾りが取り付けられ、願い事を短冊に書くと、かき氷がもらえるコーナーは子どもたちでにぎわった。浴衣姿で楽しんだ榎津郷の赤木りのさん(30)は「よく通るけど、いつもと違ってにぎやか。明るい雰囲気でいいと思う」と話した。

© 株式会社長崎新聞社