「またかという感じ」帰省ラッシュピークで駅も高速も富士山も大混雑…台風7号接近に気をもむ観光地

8月11日は山の日。お盆休みが本格化し、帰省ラッシュはピークを迎えています。楽しいはずの夏休みですが、そこに影を落としているのが接近中の台風7号。多くの人が天候の変化を気にしながら、連休をスタートさせています。

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<金原一隆記者>
「三連休初日の『山の日』、富士山を楽しむには絶好の天気となりました」

日本一の山・富士山に多くの登山客が集まりました。台風の影響が懸念されていましたが、富士宮口5合目は朝から晴天に恵まれました。

<これから登る登山客>
「めっちゃ晴れてて。山の日なので富士山に登りたい」
「台風の前に来ることができてよかった」

<下りてきた登山客>
Q.御来光どうでした?
「きれいでした、最高でした」

11日朝、御来光を見ることができた富士山ですが、変わりやすいのが山の天気。晴れていても、数分で霧に包まれたり雨が降り出したりすることがあり、5合目で登山客に接するスタッフは、軽装すぎる人に注意を呼びかけます。

<富士山保全協力金スタッフ 小林広元さん>
「やっぱりTシャツ、短パン。かなりおられます。山ですから(天気が)急に変わりますし、風も吹きますし、もうひとつ足元が良くないですから、そういうものに気をつけないと」

3連休初日の11日、静岡県内の交通機関は混雑とトラブルに見舞われました。

午前のJR静岡駅は、大きな荷物を抱え、新幹線を乗り降りする人の姿が。ただ、みなさんの脳裏をよぎるのは台風7号の動向です。

<東京から帰省した親子>
「(台風について)きのうニュースで見て、ちょっと帰り、帰れるかちょっと不安です。もし15日帰れなければ、早めに14日か、それか16以降に、仕事休んで帰ろうかという覚悟で来ました」

<東京から帰省した親子と友達>
「海に行く予定だったんですけど、家でバーベキューしたいです」

JR東海によりますと、東海道新幹線の下りのピークは11日。台風の動向によっては、13日から16日までの間の一定期間で計画運休になる可能性もあり、注意が必要です。

<三島乾児カメラマン>
「東名高速道路の吉田インターチェンジ付近です。下り方面の事故により、長い渋滞が発生しています」

県内の東名や新東名では、事故が相次ぎました。時間帯によっては10kmを超える渋滞も発生しました。

それでも3連休を楽しみたい。台風が来る前にレジャーを楽しもうと家族連れが集まったのが、静岡市葵区のキャンプ場です。近場で楽しみたいという客でキャンプ場は予約でいっぱいになりました。

<静岡市に住む家族連れ>
「なかなか遠出する計画は立てられなかったので。台風が来るっていってたので。近場でね。来られてよかったです」

<静岡市に住む女性>
「台風来なかったら、山梨に行こうと思ってたんですけど。2泊の予定で」

夏の書き入れ時の台風接近に気をもむ観光地があります。

<柴田寛人記者>
「1年前に氾濫した太田川です。親子連れが魚を探しています」

松崎町の雲見地区は、2022年8月14日、台風による大雨で太田川が氾濫。旅館や住宅など約40棟が浸水被害を受けました。

<民宿太郎 鈴木とし子さん>
「またかという感じ。大事になると大変。13、14、15日は休みで(宿泊を)お断りしました」

2022年、特に大きな被害を受けた雲見地区の民宿。来週、県内に最接近する台風7号への警戒を強め、連休の宿泊客に断りを入れたそうです。

<雲見観光協会 高橋博幸会長>
Q.海開きは中止?
「13、14、15日の3日間は(台風に)備えて、駐車場も閉鎖して。花火大会は17日に延期になると思います」

海水浴場は閉鎖し、地元の一大イベント花火大会も延期に。地元の人は台風被害が繰り返されないことを願うしかないようです。

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