龍舞う、闇裂く 庄内町・氣龍祭

2体の龍が壮大に舞ったしょうない氣龍祭=庄内町

 2体の龍が街中を舞う「しょうない氣龍祭(きりゅうさい)」が11日、庄内町中心部で開かれ、観覧客の中を「飛龍」と「姫龍」が豪快に駆け回った。

 2019年に幕を閉じた「夏宵まつり」の後継イベント。旧余目町に残る「飛龍伝説」と旧立川町の「龍神信仰」から同じ「龍」を共通項とし、昨年、初めて開催した。日が暮れ始めると全長約40メートルの飛龍と約30メートルの姫龍が登場。担ぎ手たちはかけ声を合わせ、目を光らせ煙を吐き出す龍の胴体をうねらせ、会場を練り歩いた。

 今年は地元中学生が2体の担ぎ手を体験。姫龍の頭に乗り、先導した立川中3年小砂川榛(こさがわはる)さん(15)は「貴重な体験ができて忘れられない日になった」と語った。ダンスパフォーマンスやパレードもあり、会場は多くの人でにぎわった。

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