『願栄光帰香港』上訴の文書を公開

特区政府律政司は逃亡犯条例の改正反対デモの歌曲『願栄光帰香港』の禁止令要請を高等法院(高等裁判所)に拒絶されたことを受け、8月7日に上訴申請を提出した。10日付香港各紙によると、律政司は9日、上訴許可申請の文書を政府のホームページに掲載。文書では「高等法院の裁判官は禁止令に真の効用がないと間違った判断をしている。また禁止令承認の有効範囲、国家の安全を脅かす行為への制止・懲罰を考慮していない」と指摘し、法廷は国家の安全事項と行政長官の決定に凌駕性のウエートを置くべきで、禁止令の承認拒否の決定撤回を要求するとともに、上訴廷にあらためて臨時禁止令の承認考慮を要求した。香港版国家安全法の施行後も『願栄光帰香港』はネット上で広範に流れ、多くの人が偽名でアップロードまたは転送し、調査は困難でこれまでに逮捕・起訴された人はわずかしかいない。このため刑事起訴と法執行は4項目の違法行為を犯した人にわずかな抑止効果を与えるに過ぎない。

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