輸出額、前年比13%増 酒田税関支署・23年上半期、輸入は36.4%増

 東京税関酒田税関支署は、2023年上半期(1~6月)の県内の貿易概況(速報)をまとめた。輸出額は前年同期比13.0%増加し、277億3千万円となった。輸出全体の40.4%を占める記録媒体を含む「雑製品等」が36.1%増加した。輸入は36.4%増加し、611億4千万円。全体の42.4%を占める石炭などの「鉱物性燃料」が42.3%アップした。

 酒田港を中心に酒田税関支署と同支署山形出張所の取り扱い分を合わせた数値。半期単位では、前年同期比で輸出が2期連続、輸入が4期連続でそれぞれ増加した。輸入が輸出を334億1千万円上回った。

 輸出の品目別は「雑製品等」が111億9千万円で、パソコンのハードディスクなどの記録媒体が150万円から81億100万円に大きく増えた。輸出全体の41.9%を占める「機械類及び輸送用機器」は4.7%減少し、116億1900万円。その中でパソコン関係の事務用機器は28.7%増の53億2800万円。電気計測機器は54.1%減の3億2500万円。

 輸入は「鉱物性燃料」が259億2600万円。ほとんどが石炭で、42.5%増の258億8千万円。国際情勢の不安定化による価格上昇が要因とみられる。「機械類及び輸送用機器」は226億6500万円で、事務用機器が83.8%増え197億円だった。

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