トッテナムの初戦は難敵ブレントフォードとドローに終わる|プレミアリーグ

写真:初陣は痛み分けに終わったブレントフォードとトッテナム

8月13日、プレミアリーグ第1節のブレントフォード vs トッテナムの試合がブレントフォード・コミュニティ・スタジアムで行われた。

ブレントフォードはエースストライカーのイヴァン・トニーが賭博規則違反で出場停止処分となっており、前線はヨアネ・ウィッサとブライアン・エンベウモが2トップを形成。一方、アンジェ・ポステコグルー新監督が就任したトッテナムは開幕直前に絶対的エースのハリー・ケインがバイエルンに移籍。最前線にはリシャルリソンが入り、ケインから背番号10を受け継いだジェイムズ・マディソンがトップ下に入った。

立ち上がりは最後尾から細かくパスをつないで攻撃を組み立てようとするトッテナムに対し、ブレントフォードはハイプレスでのボール奪取を狙いつつ、自陣に押し込まれた際には5-3-2の布陣になってゴール前への侵入を阻んでいく。

11分、ペナルティーエリアの左角のあたりで得たFKからマディソンが鋭いボールを入れ、クリスティアン・ロメロが頭で合わせてゴールネットに突き刺す。VARが介入してオフサイドの可能性をチェックしたが、オンサイドと認められてトッテナムが先制に成功する。

その直後、ロメロがダビンソン・サンチェスと交代。開始2分にエンベウモとの空中戦で頭同士を衝突させており、大事を取っての交代と見られる。

ブレントフォードもすぐに反撃に転じる。16分には鋭い攻撃から高い位置でボールをつないでウィッサのラストパスからエンベウモの強烈な左足シュートが相手GKを脅かし、18分にはCKからウィッサがオーバーヘッドシュートを放つなど、見せ場を作っていく。

23分、ブレントフォードはカウンターからマティアス・イェンセンが相手のペナルティーエリア内に侵入してパスを受け、切り返したところでソン・フンミンに足をかけられて倒される。一度はそのまま流されたが、プレーが切れたところでVARが介入し、オンフィールドレビューを経てPKの判定に。エンベウモがGKの逆を突くキックを決め、27分にブレントフォードが同点に追いつく。

さらに36分、ブレントフォードは自陣でのリスタートからリコ・ヘンリーが左サイドを突破。相手と競り合いながら折り返すと、待ち構えたウィッサが左足を一閃。DFの足に当たってコースが変わったボールがネットに吸い込まれ、ブレントフォードが逆転に成功する。

11分と提示された前半アディショナルタイムはトッテナムが押し込む展開となり、45+5分にエメルソンが強烈なミドルシュートを叩き込んで同点に追いつき、2-2で前半を終えた。

後半は選手交代なしでスタートしたが、開始早々にイェンセンが左太腿のあたりを負傷し、ミケル・ダムスゴーアと交代する。

その後はトッテナムがポゼッションを高めて攻め込み、ブレントフォードは強固な守備ブロックでこれに対応するという展開が続く。60分には右サイドからのクロスが逆サイドに流れ、ソン・フンミンが左足でダイレクトシュートを放ったが、ブレントフォードのGKマルク・フレッケンが右足でブロック。64分にはリシャルリソンがスルーパスに抜け出してシュートを放ったが、これもフレッケンが弾き返す。

終盤は両チームが集中した守備を見せたこともあって膠着状態が続き、そのままタイムアップ。見ごたえのある一戦は2-2の引き分けとなった。次節、ブレントフォードはアウェーでフラムと、トッテナムはホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。
 

◉試合結果

ブレントフォード 2-2 トッテナム

0-1 11分 クリスティアン・ロメロ(トッテナム)
1-1 27分 ブライアン・エンベウモ(ブレントフォード/PK)
1-2 36分 ヨアネ・ウィッサ(ブレントフォード)
2-2 45+5分 エメルソン(トッテナム)

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