生活用品から戦争を考える 「戦時中のくらし展」 長崎市歴史民俗資料館 8月20日まで

戦時中の生活用品が並ぶ「戦時中のくらし展」=長崎市歴史民俗資料館

 第2次世界大戦中などの生活用品を中心に約250点を集めた「戦時中のくらし展」が長崎市平野町の市歴史民俗資料館で開かれている。20日まで(月曜休館)。入館無料。
 戦時中と現在の生活と比べ、平和の尊さを考える機会にしてもらおうと、2007年から毎年開催。
 会場には市民らから提供された戦時郵便貯金切手、旧陸軍兵士用の食器、家庭で使われていた茶わん、戦地での無事を祈って作られた千人針などが並んだ。このうち、手製の教科書は戦時中、台湾の小学校6年生の授業で実際に使用されていた。当時13、14歳の女学生が163ページの教科書を手書きで作ったという。
 同館学芸員の永松実さんは「今の生活と比べて戦争の悲惨さ、平和の大切さを感じてほしい」と話した。

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