那須烏山で「子ども議会」 小中学生の“市議”、市の考えや政策問う

市執行部に施策を問う生徒

 【那須烏山】市内の小中学生が市議役となる「第14回子ども議会」がこのほど、議場で開かれた。小学6年と中学3年の計12人が市の考えや政策をただした。

 児童生徒に市や議会の仕組みを学んでもらい、まちづくりへの参加意識を高めようと毎年行っている。

 冒頭、川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は「皆さんとの言葉のキャッチボールで、市が良くなることを目指したい」とあいさつ。児童生徒は、通学する小学校の災害対策や交流サイト(SNS)を活用した観光PR、人口減少問題など、市執行部に対して幅広く質問。JR烏山線の蓄電池駆動電車「アキュム」を使った環境保全キャンペーンの実施を提案する生徒もいた。

 トップバッターで質問した烏山中3年黒須清那(くろすせいな)さん(14)は「議会を見たことがなくどうしたら良いか戸惑ったが、再質問でも考えていたことを言えた」。議長役を担った南那須中3年平野真央(ひらのまお)さん(14)は「緊張したけど最後までできた。機会があれば実際の議会を見てみたい」と話した。

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