【ミャンマー】海外渡航者への米ドル販売、約3000人が購入[金融]

ミャンマーで、中央銀行が5月末から海外渡航者を対象に外貨販売を行い、これまでに約3,000人が購入したもようだ。15日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが伝えた。

中銀は外国為替の公認ディーラー(AD)免許を持つ銀行に、就労や病気治療、留学などを目的として海外渡航する国民に5月31日から外貨を販売するよう指示した。販売額は1人当たり300~500米ドル(約4万4,000~7万3,000円)か、この金額に相当する外貨とした。

購入者数は、8月8日時点で2,956人。うち2,603人は米ドルを購入した。購入総額は78万9,806米ドルだった。また、301人がタイバーツ(購入総額は245万4,550バーツ=約1,012万円)、27人がシンガポールドル(同9,861シンガポールドル=約110万円)、20人がマレーシアリンギ(1万6,738マレーシアリンギ=約53万円)、5人がユーロ(1,450ユーロ=約23万円)をそれぞれ購入した。

外貨販売に適用された両替レートは1米ドル=2,500~2,600チャット(約173~180円)。中銀が定める公定レートは同2,100チャットとなっており、これを下回る水準だった。タイ通貨は1バーツ=75~85チャットで取り引きされた。

外貨を販売しているのは協同組合銀行(CB)、カンボーザ(KBZ)銀行、エヤワディ銀行(AYA銀行)、エヤワディ(イラワジ)農民開発銀行、ミャンマーエイペックス銀行(MAB)、ヨマ銀行、ユナイテッド・アマラ銀行(UAB)、アジアグリーン開発銀行(AGD)、ミャンマー・オリエンタル銀行(MOB)、グローバル・トレジャー銀行(GTB)、トゥン商業銀行、シュエ銀行、ファースト・プライベート銀行(FPB)、インワ銀行、ミャンマー・シチズンズ・バンク(MCB)——の15行。

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