不戦、鐘の音に誓う 終戦記念日、県内で追悼行事

千年和鐘を突き、犠牲となった人たちの冥福と恒久平和を祈る参列者=山形市

 終戦記念日の15日、山形、新庄、長井の各市で、戦没者に追悼をささげ、平和を祈る式典などが行われた。

 山形市役所前では千年和鐘(わしょう)の打鐘式を行い、市民が戦没者の冥福を祈り、不戦の誓いを新たにした。市や市議会、市遺族連合会などから約70人が参列。佐藤孝弘市長は「ロシアによるウクライナ侵攻の早期収束と、恒久平和が実現されるよう、世界の心が一つとなることを願う」とあいさつした。参列者は黙とうをささげ、市民の有志が折った千羽鶴を飾った鐘を突き、手を合わせた。

 同連合会の畠山重信常務理事(79)は「戦争を経験した人たちが少なくなる中、悲惨さや平和の尊さを後世に語り継いでいく思いを、改めて強くした」と話した。同市の戦没者は4721人。

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