大村市政に鋭い質問 「子ども議員」12人が登壇 公園遊具の点検時期などただす

鋭い質問をぶつける子ども議員たち=大村市議会議場

 長崎県大村市内の小中学生が「議員」として登壇する子ども議会が8日、市議会議場であり、11校12人が市政の課題や事業について園田裕史市長や市幹部に鋭い質問をぶつけた。
 市民生活と行政との関わりや市の課題について考えてもらおうと、市が毎年実施。子どもたちは6月から市政に関する勉強会に参加し、質問の準備をしてきた。当日は議長役も子どもが交代で担い、本物の議会さながらに進行した。
 市立三城小6年の住友大樹議員は市内の公園について質問。遊んでいた遊具がさびていたとして、老朽化調査の状況や遊具を更新する時期についてただした。理事者側は職員が随時点検・修繕していることや、赤佐古公園(同市赤佐古町)の遊具を更新する予定などを説明。住友議員は「公園整備は子育て支援にもつながる。点検を続けてほしい」と求めた。
 市立萱瀬中2年の小林豊議員は市内に映画館を誘致するよう提案。理事者側は「市の人口規模では誘致は難しい」としつつ、映画館が入ったショッピング施設の立地や、市内での映画撮影が増えることで誘致につながる可能性はあると応じた。小林議員は「なぜ必要なのかを考えるなど、アイデアを実現する難しさを学んだ」と感想を語った。
 子ども議員は他に高齢化対策、防犯、税収、不登校、新大村駅開発、観光、市庁舎移転、LGBT、大村湾の環境整備、大学誘致などについてただした。

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