【セリエA 第1節 プレビュー】圧倒的な本命不在のシーズン開幕。鎌田大地が加入したラツィオにも優勝のチャンスあり

写真:エースは今季もナポリを牽引できるか ©Getty Images

8月19日から21日にかけて、セリエA開幕節となる第1節が行われる。鎌田大地がラツィオに移籍したことで、例年以上に注目が集まるセリエA。圧倒的な力を持つ本命といえるクラブが不在の中、どのような戦いが繰り広げられるのだろうか。

◉注目カード

■フロジノーネ vs ナポリ
昨シーズン、33年ぶりのスクデットを獲得し、連覇を目指すナポリはアウェーで昇格組のフロジノーネと対戦する。タイトルを手にしたとは言え、ナポリはルチアーノ・スパレッティ監督が退任し、守備の要キム・ミンジェをバイエルンに放出した。リュディ・ガルシア新監督にとっての初陣は格下相手であるが、キム・ミンジェが抜けた穴もいまだに埋めきれておらず、不安は残る。昨シーズン得点王のヴィクター・オシムヘンにかかる期待は大きい。

■レッチェ vs ラツィオ
昨シーズン2位で終わり、優勝も視野に入れるラツィオはレッチェとのアウェーゲーム。鎌田はプレシーズンマッチでゴールを決めるなど順調な仕上がりを見せており、この試合でラツィオでのデビューを飾る可能性が高い。サウジアラビアへと旅立ったセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチに代わる司令塔の役割が期待されているが、攻撃サッカーを志向するマウリツィオ・サッリ監督のもとでどのような輝きを放つのか。

■インテル vs モンツァ
昨シーズンにリーグ3位、UEFAチャンピオンズリーグではファイナリストとなったインテルは、モンツァとのホームゲームに挑む。随所で存在感を発揮していたロメル・ルカクの完全移籍が実現せず、アンドレ・オナナやマルセロ・ブロゾヴィッチ、エディン・ジェコといった主力も放出。一方でヤン・ゾマーやフランチェスコ・アチェルビ、マーカス・テュラムといった即戦力候補を加えており、チームとしての完成度を高めていきたいところだ。

■その他の見どころ
ミランはボローニャとのアウェーゲームに挑む。サミュエル・チュクウェゼやクリスティアン・プリシッチ、ルベン・ロフタス・チークと実力者を加えているものの、司令塔サンドロ・トナーリをニューカッスルに放出した影響はどこまで出るか。

虚偽会計疑惑などで勝ち点10を剥奪され、7位に終わったユヴェントスはウディネーゼとアウェーで対戦する。ヨーロッパカップ戦に参加せず、国内での戦いに専念できる点はライバルにはない強み。フアン・クアドラードやアンヘル・ディ・マリアがすでに退団し、レオナルド・ボヌッチも構想外になるなど若返りを図る中、どのようなスタートを切るのか。
 

◉セリエA 第1節 試合日程

8月20日(日)
1:30 フロジノーネ vs ナポリ
1:30 エンポリ vs エラス・ヴェローナ
3:45 ジェノア vs フィオレンティーナ
3:45 インテル vs モンツァ

8月21日(月)
1:30 サッスオーロ vs アタランタ
1:30 ローマ vs サレルニターナ
3:45 レッチェ vs ラツィオ
3:45 ウディネーゼ vs ユヴェントス

8月22日(火)
1:30 トリノ vs カリアリ
3:45 ボローニャ vs ミラン

※時刻はすべて日本時間

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