「大きな愛着がある」ユーベに忠誠誓うシュチェスニー、今夏相次ぐサウジ移籍に皮肉「お金より優先順位を置いて良いものがある」

[写真:Getty Images]

ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(33)がユベントスへの忠誠を誓い、トッププレーヤーの相次ぐサウジアラビア行きには複雑な思いを抱いていると語った。

今夏のユベントス退団が囁かれているシュチェスニー。ローマ時代を含めてセリエA通算237試合出場を誇る稀代のPKストッパーは、契約を2025年6月まで残しているものの、財政難をなんとかしたい首脳陣によって現金化を図られている状況だ。

それでも現在までに具体的な動きが出ることはなく、2023-24シーズンのセリエA開幕も目前に。ポーランド『TVP SPORT』のインタビューに応じたシュチェスニーはユベントス退団の噂を一蹴する。

「僕は自分についての記事をほとんど読まない。ユーベが僕を必要としなくなる限り、この先もユーベの一員であり続けるし、ユーベには大きな愛着がある。クラブも僕がゴールマウスを守り続けることを望んでくれているよ。この話題はこれで終わりさ」

また、一時期サウジアラビア行きも噂されていたことについては「ゼロをいくつか並べて会話したさ(笑) 僕の人生にはたくさんのお金がついて回るけど、挑戦好きの僕にとってはユーベのゴールマウスを守ることが最もクールな挑戦なのさ」と、サウジアラビア勢の札束攻勢への皮肉を口にした。

それでも、インタビュアーからサウジアラビアについて話を掘り下げられると、欧州のトッププレーヤーが続々と移籍を決断する傾向をあまり良く思っていないことを示唆した。

「あんまり深くは知らないんだ。何人かの選手がサウジへ行ったことについては特に驚いていない。けど、メディアではひどい金額の話題が飛び交っているそうだね。考え方が人それぞれなのは重々理解しているし、もちろん論理的に決断した選手もいるだろう。ただ、目先のお金を追求すること以外にも優先順位を置いていいものがあると僕は信じてるよ」

ユベントスのゴールマウスを守ることに大きな名誉を感じているシュチェスニー。トッププレーヤーの相次ぐサウジアラビア行きにどこか寂しい思いもあるようで、自身はトップレベルに身を置き続けたいとした。

「元々ユーベは常勝軍団。優勝した翌日には次のタイトルに向けて飢えていたんだ。最近はそれすらなく、不満に感じているよ。けど、それこそが最高の目標に向けて戦うモチベーションさ。僕は何歳までトップレベルでプレーできるだろう? 40歳までは難しいはずだ… ならば今を楽しまないといけない」

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