【中国】中央、再エネ設備の回収・再利用に指導意見[公益]

中国国家発展改革委員会(発改委)など中央6部門は17日、風力・太陽光発電設備の廃棄後の再利用に関する指導意見を発表した。設置規模の拡大を背景に、今後廃棄・破損量が増えることに対応する。2025年までには集中型発電設備の回収・処理制度、再利用の基準・規範を整え、関連技術を確立すると定めた。

発改委や国家エネルギー局、工業情報省、商務省などが発表した。30年までにはより成熟した体系を確立して、再利用の水準も高める。再利用に関する産業集積地を一定数整備することも決めた。

設備の回収を巡っては、設備企業が自主回収を手がけることを推奨。第三者企業が回収から再利用までをワンストップで手がけるビジネスモデルを確立することや業界内の川上から川下までの企業が協力して回収・再利用を手がけるメカニズムを構築することも支持した。

部品メーカーを含む発電設備企業には法に基づき廃棄設備を処理するほか、発電所跡地の環境修復作業を担うことも求める。設備企業が設備に含まれる重要部品を使った再製造事業を展開することを支持。回収・再利用の研究開発(R&D)を強化することも促す。

関連当局は企業の無害化処理に関する監督管理を強化。一方で、回収や再利用を巡る財政支援を強める。

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