バスツアーで地元の魅力発見 長崎県立大佐世保校 学生が地域課題の実践報告

解決策の提案や実践の紹介をする学生=佐世保市、県立大佐世保校

 地域の企業などが抱える課題の解決策を考え、実践する授業の最終報告会が、佐世保市川下町の県立大佐世保校であった。
 経営学部経営学科の地域実践I・Ⅱで「西海みずきプログラム」に取り組む2、3年生51人が10チームに分かれて発表。学生らは4月から西海みずき信用組合やその組合員である企業、団体などが抱える課題を、学生の視点で検討し打開策を提案、実践するなどしてきた。
 東彼波佐見町の地域活性に取り組む一般社団法人「金富良舎」を担当したチームは、同町の課題は公共交通機関のアクセスが悪い点などにあると考え、同大学生を対象にした参加費千円のバスツアーを企画し7月上旬に実施。定員は20人だったが、30人から応募があり28人が参加した。
 当日はピザ作り体験や波佐見焼を作る工場の見学などを行い、参加者アンケートで96%がまた訪れたいと答えたことなどを報告した。2年の末永安樹子さん(20)は「波佐見町は実際に訪れると魅力的な町だと分かる。訪れる機会をつくることが必要だと感じた」と話した。

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