有明海沿岸で一斉清掃 ノリ漁期前にごみ拾い

協力して大きな流木を運ぶ中学生=佐賀市川副町の戸ケ里漁港

 佐賀県有明海漁協の組合員らが17日、有明海沿岸の一斉清掃活動を行った。有明海沿岸の4県が連携して毎年ノリ漁期前に実施しており、佐賀県内からは漁協14支所から約1500人が参加。計約204トンのごみを集めた。

 佐賀市川副町の戸ケ里漁港では、南川副支所の組合員ら約250人と川副中の2年生37人が、流れ着いたヨシや流木、ペットボトルなどを拾い集めてトラックに積み込んだ。7月の大雨や今月の台風6号によるごみの大半は撤去されていたが、約1時間で2トントラック20台分のごみが集まった。

 川副中は防災やSDGs教育の一環として、2年前から参加している。将来ノリ漁師を目指しているという北村琉瑛(るい)さん(2年)は「ここで働くかもしれないから、他の人の何倍も(ごみを)集めようと思った」と元気よく活動していた。(上田遊知)

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