ミランが鮮烈な新サードユニを発表!デザインは伊サッカー界が抱える問題への「メッセージ」か

イタリア1部のミランとキットサプライヤーのPumaは17日、2023-24シーズンの新サードユニフォームを発表した。

淡いパステルカラー調の軽やかなデザインに重いメッセージを込めた、ミランとしては異色のデザインとなっている。

Milan 2023-24 Puma Third

ミラン 2023-24 Puma サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームは、近年様々なチームがメッセージとして発する「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包括性)」がテーマ。設立当初からクラブの中心にあったというこの2つの文化を讃えたものだ。

今回のユニフォームはカラーリングが非常に印象的。ミラン史上最も淡いパステルカラー調の配色だが、ここに使われているのは多様性や包括性を象徴する色の一部。全面は左上に行くほど明るい色調へと変化する。

このデザインはファンの間では早くも賛否両論となっているようだが、それはクラブ側も承知の上での採用だろう。「ダイバーシティ&インクルージョン」はある意味“トレンド”だが、ミランのそれにはより重いメッセージが込められているようにも感じられる。

ミランは今回の多様性と包括性をテーマにしたユニフォーム発表に際し、とりわけ強調しているのが「暴力」そして「差別と偏見」と戦う姿勢だ。これは即ち、イタリアサッカー界に根深く残り続ける人種差別問題の解消を訴えているものと思われる。

このユニフォームはイタリアサッカー界が抱える問題に正面から斬り込んだミランの“メッセージ”と受け取れるものであり、同時にポップなデザインは若い世代をターゲットにした問題提起にようにも感じられる。

パステルカラーが賛否両論も致し方なしの斬新デザインだが、名門クラブがユニフォームを通してメッセージを発する意味は大きい。

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この新サードユニフォームは、今季2度目のホームゲームとなる9月23日のセリエA第5節エラス・ヴェローナ戦でデビュー予定。

ミランは第3節と第4節のアウェイ2連戦の間にインターナショナルマッチ・ウィークが挟まるため、ホーム初戦となる8月26日から約1か月後に2度目のホームゲームが開催される。

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