真夏の運動会で親子300人楽しむ 元Jリーガーの兵藤さん「長崎を盛り上げたい」

ゲームに飛び入り参加した兵藤さん=長崎市民体育館

 サッカーJ1の横浜Mなどで活躍した元Jリーガー、兵藤慎剛さん(長崎市出身)らが企画した運動会が14日、長崎市民体育館で行われ、乳幼児と小学1、2年生、その保護者ら約300人が障害物競走や親子ゲームなどを楽しんだ。
 国見高サッカー部の主将として全国高校2冠も達成した兵藤さんが代表を務めるスポーツクラブ「Linkスポーツ」主催。普段は長崎、諫早市で子どもの運動能力向上と自己肯定感の養成などを目的にした教室を開いている。
 子どもたちはそろいのTシャツを着て、ボールを投げてカラーコーンを倒す障害物競走やリレーなどに挑戦。親子でボールを手でパスをしながら進むゲーム、棒につるしたドーナツを協力して取るゲームなどもあり、参加者は歓声を上げながらゴールを目指していた。

ドーナツ取り競走で笑顔を見せる親子=長崎市民体育館

 民間団体が主催する運動会は珍しい。兵藤さんはコロナ禍の影響などによる子どもの運動能力の低下を危惧。今年からは早大ア式蹴球部(サッカー部)の監督も務めながら「長崎を盛り上げたい」という思いで運動機会の提供を続けている。
 運動会は自らスポンサーを募って開催費用を集め、参加者に配るスポンサー名の入ったTシャツも作った。兵藤さんは「運動する機会をつくってもらい、世界に羽ばたく子どもたちが出てきてくれればうれしい。2回、3回と続けていければ」と今後も継続していく考えを示した。
 参加した高城台小2年の石川翔理君(8)は「障害物競走が楽しかった」と満足した様子。他の地域の子どもと交流する機会にもなり、父の雄一さん(48)も「輪が広がっていい」と喜んでいた。


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