アフリカの関係者、コメ収穫後の処理学ぶ 鶴岡で農業研修開始

開講式で記念撮影する研修生ら=鶴岡市・山形大農学部

 アフリカ各国の農業関係者がコメ収穫後の処理などを学ぶ研修会が21日、鶴岡市の山形大農学部で始まった。9月下旬まで市内に滞在し、稲刈りや品質検査の実習のほか、乾燥貯蔵施設や農業機械工場の見学などを行う。

 研修生は20~40代の農業研究員や技師ら12カ国の省庁関係者13人。同学部で開講式が行われ、研修概要の説明に続き、研修生代表のルング・ミリアムさん(31)=ザンビア=と、エダン・ノア・イブ・テレスフォールさん(46)=カメルーン=が「学んだ技術や知識を自国で共有したい」などと抱負を語った。

 アフリカでは都市部を中心にコメの消費量が増えている。刈り取り時期の適切な判断や貯蔵時の管理技術などが普及しておらず、収穫ロスが問題になっているという。研修生は滞在中、講義や実習を受け、各国の抱える課題の改善プランなどをまとめる。

 国際協力機構(JICA)の委託を受けて2008年から開催し、これまでにオンラインを含め延べ約270人を受け入れている。

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