埼玉西武も協力!川越のホテルで「グラブ作り教室」 手作業での縫い合わせに苦戦「職人さんはすごい」

真剣にグラブ作りに取り組む親子=16日午後、川越プリンスホテル

 埼玉県川越市新富町の川越プリンスホテルは16日、夏休み期間に貴重な体験と親子の思い出を提供しようと、ランチブッフェ付きの野球グラブ作り教室を開いた。埼玉西武ライオンズが協力し、親子合わせて60人が参加した。

 同教室は、西武グループが取り組む「こども応援プロジェクト」の一環。今回は、参加した子どもたちにより野球を好きになってもらおうと、初めて元プロ野球選手が指導を行う「ライオンズベースボールアカデミー」から星野智樹コーチを招いた。

 参加者は、型抜きされたグラブの素材に革ひもを手作業で縫い合わせながら、星野コーチと歓談。野球が上達するコツや、道具が長持ちする使い方などを教わった。

 夏休みの自由研究を兼ねて参加した田中奏介くん(11)は、「だんだんグラブの形が出来上がっていくのが楽しかった。ひもを通すのは難しくて、道具を作る職人さんはすごいと思った」と笑顔。今はソフトボールをやっていて、中学で野球を始めるつもりだという。「グラブを作って、早く野球がやってみたくなった。まずはキャッチボールから始めたい」と意気込みをみせた。

 母親の直子さん(41)は、「大人に頼りきりにならず、自分の力で作ったグラブなので、大切にしてくれると思う」と話した。

 星野コーチは、「道具を大事に使うことは能力関係なくできるし、とても大切なこと。今日作ったグラブも、愛着を持って長く使いながら、ぜひプロを目指してほしい」と呼びかけた。

 ホテルでは、球場デザインのライオンズコラボルームを提供するなど、年間を通して野球の催事を計画している。問い合わせは、(電話049.227.1111)へ。

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