冨安退場で数的不利となったアーセナルが耐えきり、クリスタルパレスに0-1で勝利|プレミアリーグ

写真:53分にPKを決めて決勝点を挙げたウーデゴール

現地時間8月21日、プレミアリーグ第2節のクリスタルパレスvsアーセナルの一戦が、セルハースト・パークで行われた。

クリスタルパレスはシェフィールド・ユナイテッドにアウェーで0-1、アーセナルはホームでノッティンガム・フォレストに2-1と、ともに開幕節で勝利を挙げたチーム同士の対戦となった。

クリスタルパレスの先発は前節から変更なし。最前線にはオドソンヌ・エドゥアールが入り、2列目には右からジョルダン・アイェウ、エベレチ・エゼ、ジェフ・シュルップが並んだ。

アーセナルの前節からの変更点は左サイドバックの1カ所のみ。開幕節で右ヒザ十字靭帯を損傷し長期離脱となったユリエン・ティンバーに代わり、冨安健洋が入った。8月15日にはブレントフォードからGKダビド・ラヤを買い取りオプションつきのレンタルで獲得したが、前節と変わらずアーロン・ラムズデールが先発している。

立ち上がりはアーセナルが81パーセントという高いポゼッションを維持しながら好機をうかがう展開になるも、互いに決定的なシーンは迎えられず。29分にはアーセナルが相手陣内の高い位置でボールを奪い、ブカヨ・サカからのパスを受けたエディー・エンケティアがエリア内で反転。相手DF2人の間を抜けてGKと一対一のシーンを作るも、ファーサイドを狙ったシュートは左ポストに跳ね返されて先制ゴールとはならなかった。

続く36分、相手陣内の右サイドで短いパスを回していたアーセナルは、マルティン・ウーデゴールが背後から駆け上がってきたデクラン・ライスにボールを渡すと、ライスはディフェンスラインの背後を突いたエンケティアにラストパス。エンケティアは相手GKサム・ジョンストンが飛び出してきたのを確認してループシュートを狙うも、枠を捉えることはできなかった。

このままスコアレスで前半が終了。アーセナルが68パーセントのポゼッションを記録し、9本のシュートのうち枠内シュートは1本、クリスタルパレスはシュート5本を放ち枠内シュートは同じく1本というスタッツとなった。

スコアが動いたのは53分だった。相手陣内でボールをキープしていたサカがアイェウに倒され、アーセナルがFKを獲得する。ガブリエウ・マルティネッリが一瞬の隙を突いてエリア内へと走り出したエンケティアにパスを送ると、飛び出してきたGKジョンストンがエンケティアを倒してPKの判定に。これをウーデゴールが沈めてアーセナルが先制に成功する。

しかし、そのアーセナルに試練が訪れる。67分、センターライン付近でアイェウとロングボールを競ろうとした冨安が目測を誤り、相手に前を向かれてしまう。冨安が後ろから手をかけるとアイェウが倒れ、冨安にイエローカードが提示される。60分にスローイン時の遅延行為ですでにイエローカードを受けていた冨安は、このプレーで退場となってしまう。

これを受け、アーセナルは70分にマルティネッリを下げてガブリエウ・マガリャンイスを投入し、守備の再構築を図る。

数的有利となったクリスタルパレスは相手陣内でボールを回し、徐々にプレッシャーを高めていく。72分、シュラップからのパスを受けたエゼがドリブルで仕掛けエリア内に侵入すると、これにライスとトーマス・パーティの2人が止めにいきエゼが倒される。場内のサポーターはPKを求めて一斉に声を上げるも、ここはノーファウルの判定に。

その後はアーセナルが自陣にブロックを敷きながらクリスタルパレスの攻撃に耐える展開が続く。86分には左サイドからのクロスにエドゥアールがフリーで合わせるも、シュートはゴール右に外れた。

結局、後半のアディショナルタイム7分を含め、アーセナルがクリスタルパレスの攻撃をしのぎ切り、試合が終了。数的不利に陥りながらも、アーセナルがアウェーで貴重な勝ち点3を手にした。

◉試合結果

クリスタル・パレス 0-1 アーセナル

0-1 53分(PK) マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
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