地域の絆、盆踊り復活 一関・ふじの実会、住民と利用者が交流

共に輪になって盆踊りを楽しむ施設利用者や地域住民ら

 一関市藤沢町の障害者支援施設第2ふじの実学園の駐車場で19日夜、第40回ふじの実盆踊り大会(実行委主催)が開かれた。運営する社会福祉法人ふじの実会(佐川伸理事長)と利用者、地域が一体で続けてきた交流の場で、新型コロナウイルス感染症による中止を経て4年ぶりの開催。集った関係者、住民らが復活の喜びを分かち合った。

 地元事業者らや保護者による出店が並び、ふじの実会が運営する障害福祉サービス事業所「ワークジョイかわさき」で作られたシフォンケーキや菓子パンの販売も行われた。地元の古川栄子さん(70)は「この地域一帯でやってきた、地区を代表するお祭り。やっと戻ってきたなとうれしくなる」とほほ笑んだ。

 盆踊り大会は、ふじの実学園が開設された1984年に開始。ふじの実祭(10月)やどんと祭(1月)なども含め、施設利用者と住民らが共に運営し、結び付きを強める行事を継続している。

© 株式会社岩手日報社