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長崎市江川町のマリンスポーツセンターが12月28日に閉館する。運営するマルシン(同市)によると、施設が老朽化しプールなどの改修を検討したが、新型コロナ禍で利用者が減少して赤字が続いており、断念した。既に利用者には張り紙で知らせている。
マリンスポーツセンターは1985年6月、プールとボウリング場を備えたスポーツ施設としてオープンした。建物は地上2階、地下1階。1階にボウリング場と25メートルレーンが8あるプール、2階に卓球場やビリヤード場、スポーツジムがある。
水泳教室は2019年まで会員数が1200人を超えていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて利用者が減少。現在は約860人が登録し、うち約500人は小中高生が占める。同センターは昨年度から、周辺の小中学校の水泳授業を市から委託されている。
マルシンの片町修一専務は「電気代や燃料費の高騰も受け、苦渋の決断。できれば残したかった」と話した。
同市南部のスイミングスクールがなくなるため、水泳を習っている子どもたちの受け皿が課題に挙がる。水泳教室に通う孫を送迎している女性(72)は「家から車で5分で着く立地。子ども3人も習わせた地域の施設がなくなるのは本当に残念。今後は別のプールに通わせる予定だが、料金も2倍ほど高い」と声を落とした。