無印良品出店めぐり市長と議会の対立続く 広島・安芸高田市

日用雑貨「無印良品」の出店を巡り、市長と議会が対立している安芸高田市。石丸市長は、市民へのアンケート結果の受け取りを議会が拒否したことを明らかにしました。

■安芸高田市 石丸伸二市長

「議会の議決によって今止まっていますので、議会が動くしかこの先の一歩目は踏み出せないという認識でいます。」

安芸高田市は、日用雑貨「無印良品」の出店に向け、道の駅の改修費用3300万円を含む補正予算案を議会に提出していました。

しかし、出店のための調査費用を石丸市長が専決処分したことに一部の議員が反発。改修費用を削除した予算案が可決されました。

これに対し、石丸市長は市民モニターにアンケートを実施。約6割が「出店は必要」と回答していました。

市長は、この結果を今月の全員協議会で報告すると申し入れましたが、議会は、「2年前に全員協議会を途中退席した市長の謝罪が先」として、受け取りを拒否したということです。

■安芸高田市 石丸伸二市長

「市として何が重要なのか分かっていれば、そのような対応にはならないはずなんですが、自分たちのプライドを重視しているんだなと受け止めざるをえません。」

一方、議会側は「出店計画については、すでに本会議で結論が出ている」としたうえで、対立の姿勢を示しました。

■安芸高田市議会 児玉史則副議長

「(市長が)席を立たれて出られたんでそのことのけりをつけないと、全員協議会で進めるのが難しいんじゃないか。」

議会の対応を受け、石丸市長は「ほかに選択肢がない」としています。無印良品出店の議論は止まったままです。

【2023年8月23日放送】

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