3年半ぶり 広島-北京・大連線 運航を再開 インバウンド拡大に期待 コロナ禍で運休

広島と北京・大連を結ぶ定期路線が3年半ぶりに再開しました。広島空港の国際定期便の再開は、台北便とソウル便に次いで3路線目となります。

近藤志保 記者
「新型コロナで運休していた北京・大連線の再開・第1便が今、広島に着陸します」

中国の北京を出発して大連を経由した第1便は、およそ20分遅れで午後2時すぎに広島空港に到着しました。北京・大連線の定期便は、新型コロナの影響で2020年3月に運休して以来、3年半ぶりの復活です。

到着ロビーではスーツケースを持った乗客82人が横断幕で出迎えられました。

中国人観光客たち
― 何か食べる物ありますか?
「お好み焼き」

― 海産物は食べる予定ありますか?
「生ものはダメ」

― 日本の海産物は?
「食べます。これは非常にいいスタートです。今後、中国と日本の各地が往来できるようになってほしいです」

路線再開を祝うセレモニーも開かれ、広島国際空港は利用者拡大に期待を寄せました。

広島国際空港 中村康浩 社長
「中国・四国・瀬戸内・山陰を広島空港から数日かけて回ってもらう。多くの人に広島空港を利用してもらいたい」

中国駐大阪総領事館 方煒 副領事
「日本のみなさん、北京・大連線と中日友好へのご支持をよろしくお願いします」

運休前の2019年度の北京・大連便は、週4~5便の運航で3万3800人の利用があったということです。中国政府は、今月10日、日本を含む78か国を対象に中国からの団体旅行を解禁していて、今後、インバウンド需要拡大も予想されます。

午後3時20分、広島空港から大連と北京に向けて定期便が出発しました。この定期路線は、火曜日と金曜日の週2往復、運航されます。

来月22日には、広島空港と中国・上海を結ぶ定期便が週3往復で再開されることになっています。

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