長崎の大学生2人 若者の国際会議に派遣 イギリスで10月開催 協議会発表

(左から)オンライン参加で抱負を語る松本さんと、松石さん、調理事長=長崎市恵美須町、OYW長崎協議会事務所

 世界の若者たちの国際会議「ワン・ヤング・ワールド(OYW)」の分科会誘致などを目指し、長崎の産学官で設立準備中の「OYW長崎協議会」は、10月2~5日に英ベルファストで開かれる本大会に長崎市の大学生2人を派遣すると発表した。
 次世代リーダーの育成、交流を目的とし「若者版ダボス会議」と呼ばれるOYW。2010年から毎年、世界各地で本大会を開き、190カ国以上の若者約2千人が環境や平和、ジェンダー問題など社会課題の解決に向け議論する。
 9月にも設立される同協議会では、平和をテーマにした300人規模の分科会を長崎市で24年から毎年開くことや、本大会への若者派遣に取り組む。
 今回の派遣は県内の大学を通じて募集し、7人が応募。書類審査と面接で、活水女子大国際文化学部4年の松本海奈さん(21)と長崎大医学部1年の松石歩結さん(18)に決定した。
 18日に長崎市内で記者会見があり、松本さんは「地元長崎の魅力を海外に発信するため、私たち若い世代に何ができるか、見つけていきたい」と抱負。災害医療や被ばく医療の研究医を目指す松石さんは「意見交換などを通じ視野を広げたい」と意欲を見せた。
 会長に就任予定の調漸・長崎平和推進協会理事長は「長崎の活性化に貢献できる人材育成、平和を仕事にして頑張る人づくりを始める第一歩になれば」と語った。

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