27日(日)は土星が見頃 沖縄や西日本ほど観察チャンス 31日(木)はスーパームーン

50センチ公開望遠鏡で撮影した土星(2022年9月16日撮影)出典=国立天文台HP

 国立天文台によると、8月27日(日)は土星が「衝(しょう)」となり、観察の好機を迎えるという。土星が南の空に高く昇る27日(日)夜遅くは、沖縄、西日本や東北の日本海側を中心に晴れる所が多い見込み。美しい環をもつ土星を観察するチャンスがありそうだ。

土星の衝とは

8月27日(日)午後11時の東京の星空

 国立天文台によると、8月27日(日)は土星が「衝(しょう)」となり、観察の好機を迎えるという。「衝」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことで、つまり太陽が西に沈むと同時に土星が東に昇り、太陽の光に照らされるため明るく見える現象だ。

  国立天文台によると、「衝」のころの土星は0.4等という明るさで夜空に輝くという。さらに、見かけの直径も大きく、望遠鏡で拡大すると見ごたえのある様子を観察できるという。肉眼では黄色がかった点のように見えるそうだ。 土星は、27日(日)午後6時17分ごろに東の空から昇り、午後11時44分ごろには南の空に高く昇ったあと、28日(月)午前5時12分ごろ西の空へ沈むため一晩中見ることができ、観察しやすいシーズンだという。

沖縄や西日本ほど晴れる見込み

27日(日)夜~28日(月)明け方までの天気分布予想

 肝心の27日(日)夜から28日(月)明け方ごろの天気はというと、27日(日)夜は内陸や山沿いを中心にあちこちで雷雨となるおそれがある。夜遅くになると雨は弱まり、沖縄、西日本や東北の日本海側中心に晴れる所が多く、観察チャンスがありそうだ。28日(月)未明から明け方にかけても、沖縄や西日本ほど晴れる所が多い見込み。 
 まだまだ夜間でも蒸し暑いため、長く星空観察を行う場合は水分を忘れずに持っておきたい。

31日(木)はスーパームーン 東日本や東北で晴れそう

満月の距離の違い 出典=国立天文台HP

 また、国立天文台によると8月最終日となる31日(木)は満月で、今年最も地球から近い位置で満月となるいわゆる「スーパームーン」が見られるという。今回のスーパームーンは、今年最も地球から遠い満月となった2月6日と比較すると、見かけの直径は約14%大きく、光っている面積は約29%広く、その分明るいということだ。

週間予報(天気・最低気温)

 31日(木)は沖縄、西日本と北海道で雨が降りやすくなりそう。東日本から東北では晴れる所が多いため、スーパームーンを観察するチャンスがありそうだ。

(気象予報士・鈴木悠

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