スケボー東京五輪金 四十住さくら選手が児童に技を伝授「たくさん練習してすごい選手に」 神戸で体験教室

五輪女王の豪快な滑りを見せつけ、会場を沸かせた四十住さくら選手=神戸市東灘区向洋町中8、ジースケートパーク

 スケートボード女子パークで2021年東京五輪金メダルの四十住(よそずみ)さくら選手(21)=第一生命保険=らが教える小学生向けのスケートボード体験教室が26日、神戸市東灘区向洋町中8の「ジースケートパーク」であった。参加した児童30人は、バランスを崩したり転んだりもしながら、同パークで育った女王から伝授された技に果敢に挑んだ。(勝浦美香)

 和歌山県岩出市出身で、小学6年でスケートボードを始めた四十住選手。当時はまだ専用施設が少なく、往復3時間かけて同パークに通っていたという。

 体験教室は、5月に所属契約を結んだ第一生命が主催。同じくプロの木村匡利(まさとし)、池慧野巨(けやき)、菊田琉音(りゅうと)の男子3選手も講師を務めた。

 子どもたちは、ボードの乗り方のほか、片足で地面を蹴って前進する「プッシュ」など基本の動作を教わった。ぐらつくボードの上で最初は不安そうだったが、四十住選手らに手を引かれながら、徐々にコツをつかんでいった。

 プロ4人はおわん型の「ボウル」と呼ばれる設備で実演。湾曲面を縦横無尽に滑り、華やかな技を決めてみせると、大きな歓声と拍手を浴びた。

 2年前から競技を始めたという東灘小3年の男児(8)は「四十住選手はめっちゃ格好良かった。板と一緒にジャンプする技が早くできるようになりたい」と目を輝かせた。四十住選手は「参加してくれた子どもたちは、私がスケボーを始めた年齢より幼い。たくさん練習してすごい選手になってくれたらうれしい」と笑顔で話した。

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