朝乃山、大歓声受け「上目指す」 大相撲夏巡業「氷見場所」、母の故郷で決意

土俵入りでファンの声援に手を振って応える朝乃山(中央)=氷見市ふれあいスポーツセンター

 大相撲の夏巡業「氷見場所」は27日、富山県氷見市ふれあいスポーツセンターで行われ、富山市呉羽町出身で元大関の幕内朝乃山(29)=高砂部屋=は、母の石橋佳美さんの故郷で雄姿を見せた。会場のファンら約4500人を楽しませ「大歓声の中で稽古や握手会ができた。上を目指して頑張ろうと思えた」と語った。 

 朝乃山は午前中の握手会で大勢のファンと触れ合った後、ぶつかり稽古で十両力士に胸を出した。申し合い稽古では関脇若元春(わかもとはる)(29)=福島県出身、荒汐部屋=ら4人と一番ずつ取った。右足親指を痛めたが、その後の公開稽古で高岡向陵高校相撲部員らに胸を出したり質問に答えたりするなど元気な姿を見せた。

 午後の土俵入り後は、番外取組として若元春との一番につり出しで勝利。本割では幕内北勝富士(ほくとふじ)(31)=埼玉県出身、八角部屋=を寄り切った。県出身力士は朝乃山のほか、高岡市出身で三段目の富豊(とみゆたか)(23)=時津風部屋=ら6人が参加した。

 朝乃山は7月の名古屋場所で左上腕を負傷し、夏巡業を2日の立川場所から休場。19日の長岡場所で復帰し、25日の黒部場所(北日本新聞社特別後援)で4年ぶりに地元富山で相撲を取った。

ファンの声援に手を振って応えた
質問コーナーで笑顔の朝乃山(右)
ぶつかり合い稽古で胸を出す朝乃山(左)
申し合い稽古に励む朝乃山(右)
この日も左腕にサポーターを巻いて登場した
照ノ富士も稽古中、土俵下に姿を見せた
握手会に並ぶ大勢のファン
握手会で笑顔を見せる朝乃山
大声援を受けながら、迫力のある取組を見せる朝乃山(左)

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